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MAFLD(マフルド)

ここ連日、危険な暑さが続いており、冷房の効いた部屋で過ごすことが増え、冷たいものが欲しくなる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日、7月12日は「人間ドックの日」でした。より多くの人に「人間ドック」の受診を促すことで病気の早期発見につなげ、国民の健康増進に寄与することを目的に日本人間ドック・予防医療学会によって制定されました。

最近、人間ドック・健康診断で、アルコールを飲まないのに肝臓の数値が高かった、脂肪肝と診断された方が増えているように思います。そこで、今回は「MAFLD(マフルド)」についてお話したいと思います。

脂肪肝・肝炎などは飲酒と深く関係のある疾患ですが、近年、アルコールを飲まない方でも脂肪肝による肝炎を患う方が増えてきています。「脂肪肝+肥満」「脂肪肝+2型糖尿病」「脂肪肝+高血圧症・内臓脂肪蓄積・耐糖能異常・脂質異常症のうち2項目以上の代謝異常」があると、代謝機能障害に伴う脂肪性肝障害「MAFLD(マフルド)」と診断されます。MAFLDを診断するには、血液検査(肝機能、糖尿病、脂質検査など)、腹部エコー・CT検査などの画像診断、場合によっては肝生検を行います。ドック・健康診断でALT(GPT)が30 U/l を超えていた方は、肝機能が低下している可能性がありますので、肝疾患の早期発見・早期治療のため、かかりつけ医にご相談ください。

脂肪肝と診断された場合、飲酒制限・適度な運動・食事制限により総摂取カロリーを減らすなど生活習慣の改善が必要ですが、より厳密に制限した方が良いのは「甘い飲み物と甘い食べもの」です。MAFLDは肝臓以外にも、脳梗塞や心筋梗塞(心血管疾患)や肝臓外悪性腫瘍(がん)が増えるとの報告もあります。

人生100年時代、大切な人の笑顔のために健康を守りましょう。(脂肪肝については「なかのいん通信、2024.9.25実りの秋にご用心!」をご参照ください)

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